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さいごの贈り物

ふと目が覚めて 頬を伝った一筋の涙

ああ私こんなにもあなたを必要としてた

本当に大切なものは失ってから初めて気づくと知ってたはずだったのに

こんなにもいま悲しい

出会って近くになって

そばにいる時間が、長くなればなるほどに

そのかけがえのなさを 忘れてしまっていく

もしもあなたがまだその右手を差し出してくれるなら…

なんて思ってしまうよ

もうあなたはいない

ぽっかり空いてた日常の空白が

きっとさいごの贈り物

我に返って今日のこと何があるかを確かめて

何の日かなんて思い出して

また胸の奥がぎゅってなるの

刻まれた寂しさ埋めようと

他のものをあてがってみても

あなたのくれた笑顔たちがまだ温かい

もしもあなたがある日突然に戻ってきた時は…

なんて思ってしまうよ

もうあなたはいない 日常の空白を

今日も目の当たりにする

もしもあなたにまだこの言葉が届いているのなら

ありがとうを叫ぶよ

もう失くしたくないと

あなたがこの痛みを教えてくれたんだ

もう繰り返したくない

この痛みは一度で、一度きりでいいよ

きっと変われるはずだと

変わりたいと強く抱きしめて進むよ

きっとこれがあなたのくれたさいごの贈り物


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